後ろ向き太郎の後ろ向き日記

DIY、エアガン、武器、コインが好きです。

U10ジュニアをいじってU10シニア超えの初速96m/sカスタム

10歳以上用のU10ジュニアをカスタムして18歳以上用のU10シニア超えたら面白くね??と思っていじりはじめたんですが…よく調べてみたらU10ジュニアとU10シニアって実売価格はそれほど変わらないんですね(´・ω・`)

まあ、U10シニアの全長1100mmに対して、U10シニアは全長1013mmなので、87mm短くなる分取り回しがいいかも??

まあ、何はともあれノーマルの初速を計ってみます。

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0.2g弾で37.2m/sです。さすが10禁、やさしい初速です。

さっそくバラしていきます。

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ここのプラスネジを外すだけでストックとレシーバーが分離できます。

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 そしたら下の画像の銀色のバーを引き下げるだけでシリンダーアッセンブリが引き抜けます。

抜けにくい場合はバーに開いている穴にドライバーなどを通して引き下げるといいでしょう。

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10歳以上用のため、『わざと各部品の強度を落としてあるのではないか』とも思っていましたが、スプリング以外はすべてU10シニアと同じようです。

シアもスチールではないでしょうが金属製で、十分な強度がありそうです。

ピストンも法定範囲内のスプリングレートならぜんぜん余裕の強度があると思います。

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シリンダーが引き抜けたら、ボルト部を取り外していきますがこちらは分解防止用に六角ビスの頭を埋めてあります。

本来ならエキストラクターや逆タップを使うべきでしょうが、持ち合わせていないため周囲を削ってネジの頭をペンチでつかんで回すことにします。

ボルト部後部はプラスチックのため、カッターやヤスリで容易に削れます。

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ボルト部はこのように分解できます。

次はシリンダー部後部の銀色の部分ですが、こちらはピンを打ち込んで固定されています。

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このピンが左右2箇所に打ち込まれています。私はM3の長いビスで打ち出しましたが、打ち出した後も変形せずに取り出せたため、カスタム後も再利用しました。

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そんなこんなでスプリングが取り出せました。

上がU10ジュニアのスプリング、下がVSR-10 Gスペックのスプリングです。

U10ジュニアのノーマルスプリングは線径0.7mm、スプリング外径12.1mm、ピストン内径13.1mmでした。VSR-10のスプリングを流用するため、スプリング径の都合上スプリングエンドもVSR-10のものを使用します。

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スプリング長がVSR-10の方が短いため、余っていたプラスチックの筒をスペーサーとして使用しました。初速調整もスペーサーの長さで行いました。

削ってしまったボルト後部を整え、M4のビスに交換しました。

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さて、カスタム後の初速はこんな感じです。

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バッチリU10シニアを超えられました!

ちょこっといじっただけで初速ではVSR-10も超えちゃいました。

VSR-10も持っていますが、やはりU10ジュニアは圧倒的に軽いです。(VSR-10:1923g U10ジュニア:1820g)

比較するとさほど変わらなく思えるのですが、実際に持ってみるとVSR-10は『両手で持つライフルだなあ』と感じるのですが、U10ジュニアは片手撃ちも余裕です。

重量バランスが違うせいですかね??

最近はゲームでの実用性重視派なので軽いのは大歓迎です。

Amazonで7000円代と言う価格、軽さゆえの取り回しの良さ、ほんの少しいじっただけでお手軽に初速アップできるお手軽さ…今回も1時間程度で完成できました。

さすがはスーパー9の子孫だけに、ものすごく簡単に初速アップできてしまいます。

 

私はVSR-10を初速90から初速96にするためだけに1ヶ月以上かかり、スプリング、ピストン、バレル、果てはトリガーアッセンブリーまで総入れ替えになってン万円かかった手間と費用と労力を考えるとこっちのほうが比べ物にならなくらいいいおもちゃです。

ただし、初速アップがあまりにも簡単すぎるため、絶対に法定範囲を超えないように十分注意してください。

VSR-10は、わずかでも初速を上げられないようにすることにかなり注力している設計だと思います。

強度を極限まで落とした上にわずかでもスプリングレートをあげるとかからず、落ちなくなる設計のセカンドシア、シアがあえてかかりにくいピストン、分解防止策も入念でそうそう無破壊で分解できません。

マルイは設計コストを「改造のしづらさ」に割り振る決断をし、企業としてもユーザーとしてもそれは正しい選択だと思います。

その点U10は分解も容易、シアの強度、構造にも余裕がありそうなので、ピストンだけ強化すれば流速チューンや脱法チューンも余裕でできてしまいます。

今回は流速なしで、純粋に初速96にとどめていますが、シア、ピストンの強度が思いのほか高く、スプリングレート200%~250%の流速ならかんたんにできてしまうでしょう。

シアの強度から鑑みても、ピストンとスプリングだけ強化すれば0.98Jどころか3~4J程度なら数千円の費用で余裕でいけてしまうと思います。

正直、完全にお世辞抜きでVSR-10よりよっぽど危険なライフルです。

7000円台で手に入れる事ができて、あのエアガンパワー暗黒時代のDNAを間違いなく色濃く受け継いでいる…

これが7000円で手に入っていいものか疑問に思えます。

ボルトエンドを金属にするなど、分解防止策をもうちょっと気合いれてやってくれればよかったんですが、私のような素人でも一発で分解できてしまいました。

しかし、私は絶対に法定範囲を超えるカスタムは行いません、これはネタフリでもなんでもありません。絶対にやらないでください。

読者様で改正銃刀法に抵触する方が見えたら、容赦なく通報させていただきます。

こんなよくわからないコケオドシをかけないといけないほど、今回のカスタムでU10系は危険なエアガンだと認識してしまいました。

しかし、弾速計をきちんと所持し、法定速度内でカスタムして遊ぶには安全かつ最高のおもちゃだと思います。しっかりと初速管理をし、法令遵守でカスタムを楽しんでいただきたいです。

弾速計をお持ちでない方は、アルミ缶を目安にするとわかりやすいと思います。

空のアルミ缶を用意して、アルミ缶の片面を撃ちます。

片面すら貫通できないようでしたら、初速は80未満です。

アルミ缶の片面を貫通して内部に残るようなら、初速は80以上90未満です。

アルミ缶の片面を貫通し、反対側に亀裂を残すようなら90程度の可能性があります。

アルミ缶の両面を貫通するようなら、初速は95~97を超えている可能性があります。弾速計でチェックをしなければ使用できません。

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少し批判的な内容になってしまいましたが、U10はかなりおもしろいライフルです。

個人的にはこんなにいじりやすくて楽しいライフルが7000円台で買えていいのかな?と思ってしまいます。

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