こちらのトランシーバーは技適マークのないトランシーバーです。そのため、このトランシーバーを日本国内で使用するには各種免許、許可などを確認し、法律に則って使用する必要があります。
前回購入したBaofeng BF-T1を日本でのアマチュア無線の周波数範囲に合うように、周波数設定を変更していきます。
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周波数設定の変更にはこちらのUSBプログラミングケーブルを使用します。
こちらのケーブルは内部にUSB-シリアル変換チップが内蔵されているもので、私の環境(Windows10)では標準ドライバで認識できました。
周波数範囲の書き換えにはこちらのソフトウェアを使用します。
上記リンクよりインストーラーをダウンロードします。現時点でのファイル名chirp-daily-20200107-installer.exeですが、ビルドが新しくなれば数字が大きくなっていると思います。
インストールはNext→Nextを押していってFinishで完了です。
さて、CHIRPのインストールが完了したらCHIRPを起動するより先にUSBプログラミングケーブルをPCに接続しておきます。
ケーブルだけをPCに接続すると、新しいデバイスと認識されます。
デバイスの認識が終わったらデバイスマネージャからCOMポートの番号を確認し、覚えておきましょう。デバイス名はProlific USB~~という名称です。
画像の例だとCOM3です。
次にCHIRPを起動するとこの画面になります。
周波数設定を書き換えるために、まず既存の設定をトランシーバーから読み出します。
メニューのRadio→Download Fron Radioをクリックしてください。
Portは先ほどデバイスマネージャから確認したポート、Vender、ModelはBaofeng BF-T1を選択してください。
OKを押すと警告が出ますがYesで進んでください。
するとこのダイアログが出ます。読み出しの手順は次の通りです。
1.トランシーバーの電源を切る
2.PCに接続されているUSBケーブルをトランシーバーに接続する
3.トランシーバーの電源を入れる
4.OKを押す
吸い出しでエラーが出る場合は何度か試してみてください。
これでトランシーバー内のプリセットの情報が読み込めました。
なにも入っていません。
BF-T1は400-470MHzのトランシーバーなので、アマチュア無線バンドプランに従って430MHz帯、20kHzステップの周波数を入力していきます。
使用目的上、呼び出し周波数は使用しないと思い、433.00MHzは避け、433.50と433.30の非常周波数も避けて入力しました。
431.40~431.90MHz、432.10~434.00MHzの範囲で20kHzステップの適当な周波数で上記の3周波数は避けて、モードはNFMに変更します。
メニューのRadio→Upload To Radioをクリックします。
OKをクリックします。
先ほどの読み出しと同様に、
1.トランシーバーの電源を切る
2.PCに接続されているUSBケーブルをトランシーバーに接続する
3.トランシーバーの電源を入れる
4.OKを押す
の順に行います。
ここでもエラーが表示されますがYesで書き込みに進めます。
書き込みが完了し、プリセット内の周波数が日本国内のアマチュア無線バンドプランに対応した周波数になりました。
ただし、これらの操作ではあくまで周波数帯域が日本のものになっただけで、日本国内で使用するためにはアマチュア無線免許と、技適にかわる保証を受けるなどして無線局として許可を受ける必要があります。