Aliexpressの使い方として、会員登録から注文方法まで紹介しました。
Aliexpressでは注文に問題が発生したとしても、買い手を保護するシステムがありますのでそちらを利用する方法を紹介します。
- Aliexpressの買い手保護システムとは?
- 「紛争」(Dispute)とは?
- パターン①:出品者から商品が発送されない
- パターン②:嘘の追跡番号を教えられた
- パターン③:商品が壊れていた
- パターン④:違う商品が届いた
- パターン⑤:いつまで経っても届かない
Aliexpressの買い手保護システムとは?
Aliexpressでは、Buyer Protection Systemとして、商品が届かなかった場合、商品が説明と違った場合、商品が偽物だった場合返金の申請ができるようになっています。
AliExpress Buyer Protection Overview
仕組みとしては買い手が支払った代金はいったんAliexpressが預かり、セラーが商品を発送したあと、品物が買い手に到着して、買い手が商品を確認してから受け取り連絡をすると初めてセラーに入金されるようになっています。そのため、海外通販の心配事であるお金だけかかった商品が手に入らないのでは?という心配が解決されています。
「紛争」(Dispute)とは?
Aliexpressでは、トラブルが起こった際には紛争(Dispute)を行い、証拠(evidence)を出して、セラーと買い手どちらに問題があるのか、返金の必要があるのかを判断します。裁判みたいなものですね。
まずはセラーと買い手間で交渉し、決裂するとAliexpress側が判断することとなります。セラーがすぐに了承してくれればすぐ終わるのですが、セラーが強情だったり証拠を出しづらい状況の場合ややこしくなることもありますね。商品が届かないなどの決定的なものはすぐに解決し、返金されます。
パターン①:出品者から商品が発送されない
よほどあやしいセラーの商品を選んでいない限りあまりありませんが、代金を支払っていないのに商品が発送されないことがあります。
支払いが完了後、数日は商品の発送準備に時間がかかりますが、あまりにも時間がかかりすぎて規定の日数を過ぎた場合注文は自動でキャンセルされます。
セールや中国の連休などで忙しく、規定の日数に間に合わない場合はセラーから「Extend Processing Time」のお願いをされることがあります。この操作にデメリットは特にないため、お願いされたら注文内容の画面から「Extend Processing Time」を押して日数を延長してあげていいでしょう。ご自分がこれ以上待ちたくない、もしくは変な操作をするのが怖いとお考えなら無視しておいても自動キャンセルになるだけなので問題ありません。
パターン②:嘘の追跡番号を教えられた
パターン①では、商品が発送されていないため注文は自動キャンセルになるだけでした。
セラーに悪意があった場合、嘘の追跡番号を伝えられることがあります。
注文後、発送の連絡を受け、追跡サイトで追跡していきます。中国内での地名はあまりわからないので、中国を出るまではどこに向かっているかわからないと思います。
追跡を続けると知らない国の国際交換局に荷物が入ってしまったり、日本国内でも関係ないところの郵便局に入っていってしまうことがあります。また、そのまま荷物のステータスが配達完了になってしまうことがあります。
この場合は、最悪の場合は商品代金だけ取られてしまうことがあるため急いで「紛争」の手続きをする必要があります。放っておくとBuyer Protectionの期限が切れ、セラーに入金されてしまうためです。
ご自分のOrdersのリストから、該当する商品の詳細を開きます。
詳細画面のOpen Disputeをクリックします。
これが紛争を開く(Open Dispute)画面です。
返金のみの要求と、返品する要求の両方が選べますが、このパターンでは商品が届いていないため返金のみとなります。Refund Onlyをクリックします。
I want to apply for:Refund Only
Did you receive the item?:No
Reason for refund request:wrong address
を選択します。
Refund Amountは商品代金全額を入力します。
Please write your request detail:の欄には、「嘘の追跡番号を教えられたか、間違った住所に配送された」との旨を英語で入力します。例えば「seller gave the lie tracking number or delivered to the wrong address.」のような感じでいいと思います。
ここで証拠も添付する必要があります。17Track(https://www.17track.net/ja)などの追跡サイトでセラーに伝えられた追跡番号を追跡し、荷物がよそにいってしまったその結果をスクリーンショットして証拠とします。
Upload Evidenceの欄から画像をアップロードします。
これでSubmitすれば紛争が開始されます。
紛争中はただ待っているだけでなく、Aliexpressからの連絡をよくチェックし、My OrdersのIn Disputeから紛争の状況を確認しておく必要があります。
セラー側もなんらかの提案をしてくる場合があるので、それを飲むか否定するかの選択を求められる場合があります。このパターンのように悪意が見られる場合はセラーからの提案はRejectしてAliexpressの裁定を待ったほうがいいかと思います。
パターン③:商品が壊れていた
海外通販は箱はつぶれて届くもの、多少傷が入って届くものと相場はきまっています。
しかし機能に問題があるほど壊れていたり傷ついていた場合は返品か返金を要求しましょう。
まずはContact Sellerよりセラーに連絡し、傷や不具合があったことを伝えましょう。画像つきだとより伝わりやすいでしょう。
Aliexpressのシステム上動画や大きい画像は送れないため、メールでのやり取りを求められる場合があります。この場合メールを送ることも特に問題ありません。
セラーとのやり取りで解決できなかった場合、紛争を開くことになります。
パターン②のように紛争を開きます。
私の場合、日本発の国際郵便は送料が高い上に、セラーがそれを負担してくれるかわからないためいつも返金のみで要求しています。返品する場合はセラーと話し合ってしたほうがいいと思います。
I want to apply for:Refund Only
Did you receive the item?:Yes
Reason for refund request:Damaged item
を選択すると、
Item arrived already damaged(壊れていた)
Item arrived already scratched(傷がついていた)
Damaged packaging(梱包にダメージがあった)
Scratched item(傷がついていた)
Item arrived already scratchedとScratched itemの違いはよくわかりません…すみません…
Please write your request detail:の欄には傷や不具合の詳細を具体的に記入しましょう。
このパターンの場合、証拠が大事になってきます。
しっかり傷や不具合が映る写真を取り、Please upload your evidenceのところからアップロードしましょう。動作に問題ある場合は動画も必要です。
この証拠が見づらい写真1枚だけなどの場合紛争で負けてしまうことがあります。
詳細を記入し、証拠もしっかりアップロードしたらSubmitしましょう。
このパターンの場合、セラーから折衷案などが提示される場合があります。返品なしで全額返金は難しい場合も多いと思いますので、半額返金などの案が出てきたらそれを飲むのも手かと思います。
パターン④:違う商品が届いた
ごくごくまれに、そのセラーが扱っている別の商品が届いてしまうことがあります。
この場合もまずセラーに連絡しますが、「お前がすり替えたんだろ!」などと言われることはまずなく、再送してくれるか紛争を開いてくれれば返金するよ、と言われることがほとんどだと思います。
紛争を開く場合は、パターン③と同じような感じで、Reason for refund requestをItem not as describedにし、Style not as describedを選択します。
詳細に頼んだ商品と違うものが届いたことを記入し、evidenceには自分が頼んだ商品ページのスクリーンショットと実際に届いた商品の写真を乗せておきましょう。
パターン⑤:いつまで経っても届かない
海外通販は基本的に忘れたころに届くものですが、そのまま忘れてしまうと買い手保護期間が終了し、商品がどこかに行ってしまって代金もセラーに入ってしまうことがあります。
これはMy Ordersから注文の詳細を表示した画面です。
このIf your order does not arrive on 2020-08-17 , you can apply for a refund by opening a dispute.というのが買い手保護期間のタイムリミットです。
2020年8月17日までに届かなければ紛争を開いてね、と記載されています。
ご自分の注文のステータスはよくチェックしておき、この期限が近づいてきていても商品が届いてない場合はセラーに連絡してみるべきです。
多くの場合、遅れてごめんねと連絡が入りセラー側からBuyer Protectionを延長すると思います。セラー側が延長せず、この期限が切れてしまいそうなら自分で延長する必要があります。
上記の注文詳細画面から、2. To extend the Buyer Protection for this order, please click here .のhereをクリックします。
次の画面で何日延長するか選べます。荷物を追跡してみて、まだ国外だったら20日くらい、国内に入っていたら10日くらい延長すればいいと思います。
追跡してみて全く動いていないようだったら紛争を開きましょう。
Reason for refund requestをLogistics tracking problemとし、追跡の結果まだ配送中になっていたらPurchase Protection is running out,but package is still in transitを、セラーの方に返送されてしまっていたらPackage was returned to seller by shipping companyを選択します。
証拠としてはこちらも追跡サイトでの追跡結果をスクリーンショットし、添付するといいでしょう。
という感じでよくありそうなトラブルはこんな感じかと思います。
なにかわかりづらい点などありましたらお気軽にコメントください。