私はSynologyのNAS、DS216jを愛用しています。
私はモードをRAID1(ミラーリング)で使用しているのですが、最近HDD容量を当初より大きいものに交換したいと思いました。
SynologyのNASはRAID1で運用してる場合、データを保ったままより大きいHDDに拡張できるのか?
Synologyのページを見るとできそうに思えるんですが、こういった海外メーカーの大まかな説明って個別の機種だと間違ってたりするんですよね…
この説明でもSHRの場合はこうできますと書いてあるようにも読み取れます。
素人考えだとRAID1で3TBのHDDが2台入っていて、まず1台を8TBに交換すると8TBのHDDに3TBのパーティションが作られて、次に残った3TBのHDDを交換しても、2台とも8TBのHDDに3TBのパーティションが作られて残りは空きスペースになりそうな気がしませんか??
ものは試し、Synologyのページの通りやってみることにしました。
まずはDS216jをシャットダウンします。電源ボタン長押しではなぜかシャットダウンできなかったので管理メニューからシャットダウンします。
交換するHDDを用意します。
私は現在WD Blue 3TB→東芝 MD06ACA800にしてみました。CMRモデルで、特に何向けでもないノーマルなモデルですね。本当はNAS向けHDDが欲しいんですが、2021年4月現在、NAS向けHDDは新たなマイニング需要のせいで壊滅状態に…PC向けHDDで我慢します。 もともとBlue使ってますしね。
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おしりの2本のビスを外してカバーをスライドして開けます。このビスが妙にナメやすいので注意が必要です。
WDのWD30EZRZが入っています。もう3年強NASで働いているのでさすがにそろそろ替え時ですね…
側面のビスを外してHDDを引き抜きます。
なんとなくHDD2を先に交換してみました。
比べてみると東芝のHDDはラベルがそっけなくてなんだか安っぽいですね…
元通りおさめてNASを起動します。
すると鳴り響くアラーム音!心臓に悪い…
NASにログインしてストレージマネージャを開きます。
ステータスが劣化になっています。私のせいで劣化になってごめんなさいという気持ちになってきます。
操作→修復をクリックします。
修復するディスクを選択します。修復するディスク=初期化されるディスクです。ここでまかり間違ってもともと入っていたディスクが選択されていないか本当によく確認してください!
ディスクが初期化されますが本当にいいですか??私は何度も何度も確認しました。
私は3TB中1.7TBくらい使っている状態で、17時にリビルドを開始して21時には70%くらいでした。(その後寝てしまいました)
寝て起きたらリビルドが完了し、ボリュームが正常になりました。
ディスク2が8TBになっています。
ここでちゃんと今までの3TB HDDから8TB HDDにデータがコピーされたのか?ほんとは気になるんですが確かめる術がありません…このまま勢いでHDD2と同様の手順でHDD1も交換してしまいます。
HDD1を3TB→8TBに交換して起動します。
HDD2を交換したときと同じく響くビープ音。
こちらも再度ストレージプールの修復を行います。
これを見ると2回めの修復が終わっても3TBのボリュームが出来上がりそうに見えます…大丈夫かな…ディスクサイズは8TBになっているんですけどね。
リビルド中も容量は3TBのままです。このパリティ整合性のチェックってのが非常に長かったです。
2回めのリビルドは朝の9時から開始して夜の10時までかかりました。13時間かかってますね。リビルドが完成したらどうなっているか…
なんと、リビルドが完了したら勝手に8TBのボリュームになっていました!よかった!
当初の心配は杞憂でしたねー。無事にHDD容量を余裕をもって拡張できてなによりです。
SynologyのNASは本当によくできてますね。このDS216jもけっこう年数が経ってきたので、壊れるまえにNAS本体もリプレイスするつもりでいます。
次ももちろんSynologyのNASにしますよ。