BA型イヤホン、憧れだったんですよね~
少し前まではまともなBA型イヤホンは高価で、なかなか手が出ないイメージでした。
イヤホンはゼンハイザーのIE8→IE80に移行して、IE80って派手なだけでIE8とそんなに変わらなくね?と思ってIE8使ってました。
IE8はIE8で今でも4万円弱するモデルなので、決して悪いものではないのですが…
どうも耳のほうが劣化してきたようで、なんとなく耳に合わなくなってきました。
そこで買い替えを検討していたのですが、KZ ZS5がかなりお値打ちの上に、ダブルバランスドアーマチュア+2ダイナミックドライバの4ドライバ構成!
KZは中国メーカーですが、出すもの出すものどれもアタリの印象で、かなりおすすめできる中華イヤホンです。KZ (イヤホン) - Wikipedia
シンプルで清潔感のあるコンパクトな箱で届きました。
内容物はイヤホン本体、ケーブル、イヤピースのみ。こういうのでいいんです。
この価格帯でリケーブル可能なのも魅力的ですね~
デザインはすごく好みです。ごっつく見えますが軽いですし、シュア掛けするイヤホンなので大きさは問題になりません。
シュア掛けはこれです。耳の後ろにケーブルを通してから、耳にしっかり挿入する形になります。
このとき、耳たぶを後ろにひっぱりながらイヤホンを押し込むとより密着します。
また、シュア掛けする前提のイヤホンをシュア掛けせずに使用すると、本来の性能を発揮できず「なんだこのイヤホン?」ってなります。
KZ ZS5付属のケーブルはこのカーブ部分に針金が入っており、ゼンハイザー機のようにガイド用の部品などを使用せずにこのカーブを維持できます。
さて、気になる音質ですが…
これがBA機か!と感心しています。
まだエージング数時間ですがもっとも特徴的に感じたのは音域の分離の良さと解像感の高さ、そして音場の広さです。
低音の広がりが特にすばらしく、ヘッドホンやスピーカーで聞いていると錯覚するような広がりを感じます。ドライバサイズもさほど大きくないだろうに、ここまでの広がりを出せることが不思議です。
今までダイナミックドライバに慣れていたため、低音強調型のイヤホンならボーカルが少し盛り上がり、高域の解像感に欠けるなどの現象は不可避だと思っていました。
ZS5はマルチドライバが効を奏しているのか、低域、ボーカル、高域ともに解像感を保ったまましっかりと分離を果たしています。
少し低音が多めに感じますが、このへんはイヤーピースのサイズやタイプで調整できるでしょう。
しかし、低音がシャープに出ているのに、ボーカルにも全く曇りを感じません。また、高域もシャリ感がなくしっかり解像されています。
BAのマルチドライバはこんなにいいものだったのか…
遮音性も高めで、周囲の音はほぼ聞こえなくなります。電車のアナウンスが聞こえなくなるかも??
さて、ここでIE8に切り替えてみます。
……ええ!?IE8ってこんなにモコモコしてたっけ!?
耳くそ詰まってる俺!?
フラットはフラットですよ。低音調整も低めにしてますし…
それにしても解像感が低すぎます!音場も狭いし…さすがに周波数特性はフラットですが、そのせいで各音域の分離が悪くなっているんです。
モニター寄りのイヤホンなので当然ですが、カマボコ特性ですね。
シングルドライバかつ周波数特性をフラットにするためには解像感が犠牲になるんですかねえ…
今まで聞き取れてなかった音がかなりあった事を自覚させられました…
正直、数千円のイヤホンが4万弱のIE8並だったら面白いなと思って試したんですが…遥かに超えてしまいました。
もうIE8は誰かにあげちゃおうかなあ。
ただ、今回まだ数時間しか試聴していませんが、これは少し良いイヤホン全てに言えることなんですが、良いイヤホンを使うと「音声ファイルのビットレート」がわかるようになってしまいます。これは意識しなくてもわかっちゃうようになっちゃうんです。
もしあなたがCDをMP3 128kbpsでリッピングして、原盤を捨ててたりなんかしてたら…2000円以上のイヤホンは使わないほうがいいでしょう。絶対に後悔することになります。
今回のZS5は本当に大満足の品物でした。数千円でこんなにいいものが手に入るなんてなあ。
もうちょっとエージングもしてみて長く楽しめそうです。
私はAliexpressから購入しました。やっぱり中華の品物は中華から直接買うのが安いです。
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