ポメラは出たときから欲しいなーと思ってたんですよね。
でも高いですし、そろそろだいぶ経ったので初期モデルなら安いんじゃないか、とヤフオクを物色していました。
で、動作未確認ジャンクを買ってみたんですが、キーボードが入力できないジャンクでした。
ポメラ DM10はキーボードの折りたたみ機構部が壊れやすいようで、ここが壊れているジャンクもたくさんヤフオクに出ています。
というわけでキーボード本体が壊れたDM10と、折りたたみ機構部が壊れたDM10のニコイチ修理をすることにしました。
DM10の分解方法をネットで検索すると、加水分解についての記事が多くヒットします。まあこちらの個体も加水分解もしてるんですが…とにかく分解方法を紹介します。
DM10に使われているビスはだいたい2種類なのでわかりやすいです(分解を進めていくと違うネジが出てきます)
まず、底蓋のネジを外します。
ゴム足の下に隠しネジがあるので、ゴム足は剥がしておきましょう。
白枠が銀色のネジ、黒枠が黒色のネジです。
キーボード下にもネジがありますので外します。
黒色のネジ2本です。
ここまでネジを外すと、裏蓋はネジでは固定されていないのですが爪でしっかりと噛んでいるためなかなか取り外すことができません。
私はヒンジ脇あたりから開けていくことができたため、そこから少しずつ爪を外していきました。
裏蓋はこんな感じです。USBポートは裏蓋にはまりこんでいるため、USBポートのない面から開けていく必要があります。
写真ではすでに抜けていますが、折りたたみ機構部とキーボードをつなぐピンはラジオペンチで引き抜きました。こちらのピンは種類と向きがあるため、混同しないように気をつけましょう。
同じ写真ですが次はこちらのピンを内側に引き抜いて正常なヒンジ部を取り外します。
正常だと思っていたのですがこちらも少し折れていました…ポッキリ折れているほうと同じ箇所です。
エポキシ接着剤で補修しておきます。
このような長時間固定し続けづらい&強力に固定したい場合は短時間型のエポキシ接着剤を使っています。少し待つだけで粘りがでるのでそっと押し付ければ接着できます。
ここまででキーボードのヒンジ部のパネルが取り外せたため、加水分解のベタベタを取り除こうと無水アルコールで拭いてみました。ベタベタは塗装そのものだったようで、塗装がどんどん落ちていきます。
ベタベタを落とし切るとシルバーになりました。そのうち気が向いたらスプレーブラッセンででも塗装するとちょうどもとと同じ質感になりそうです。
キーボード枠を完全に分離するため、ここのネジを外します。
ここのネジは今までのものより小さいので混ざらないように注意しましょう。
写真を撮り忘れましたがこのヒンジは裏蓋側にもビスがあり、合計3本で止まっています。
このヒンジの反対側のピンを抜きます。写真でもわかるとおり、ドナーのこの部分も割れてしまいました…初代ポメラ弱すぎ!!!!
この部分はこんなピンが入っています。太いほうに抜くように気をつけたほうがいいと思います。
ここまでで折りたたみ機構部とキーボードが完全に本体から分離しました。
引き続きキーボード単体を取り外します。
こちらのそれぞれ6本ずつのネジを外すとキーボード単体が取り外せます。
ここのネジはなめやすいので気をつけたほうがいいと思います。1本なめてしまったのでリューターで頭を削り落としました。
私は折りたたみ機構部の交換でしたのでここから組み立てて完成しました。
逆にキーボードユニットを交換する方は、本体側の基盤部分、中央にコネクタがあります。
赤枠部分がキーボードへのコネクタですが、黒いテープが貼ってあります。
テープをそっと剥がし、コネクタの茶色い部分をこの写真で左方向へスライドさせるとフレキシブルケーブルを抜くことができます。
ケーブルを抜いた状態です。
と、いうわけで一応完成はしたんですが、一箇所折れてしまい、残念な状態です…
そのうち再度バラしてプラリペア等でがんばるしかないですかね。
ちなみにこの状態でも使用は問題なくできています。
ポメラは非常に使いやすいんですが、やっぱり折りたたみ機構が非常に弱いんですね…
そのうち折りたたみでないポメラの中古を探してみようとおもいます。