私は以前から日本刀を持っています。手放したものを含めると10本程度手に入れたと思います。
あまりブログで紹介してこなかったのは、日本刀は1本1本が異なった特色があり、全く同じ刀はふたつとないため、ある意味個人情報のようなものなので公開していなかったんです。
昔は私も一般人が本物の日本刀なんて持てるの??思っていたときがあるので、私が刀を持っている理由と、刀を持つまでの流れ・手に入れる方法を紹介してみようと思いました。
なぜ日本刀を持ってるの?
私の場合、一言でいうとかっこいいから。
これだけのシンプルな理由です。
日本刀は日本古来からの伝統的な武具であり、武器の規制が厳しいこの世の中で、適法に所持できる数少ない武器です。
(日本刀を武器にして戦えと言っているわけではありません!あくまで武器として作られたものであるという意味です!)
ご存知のとおり、世界に誇る芸術品でもあります。美術品としての美しさ、かっこよさは説明するまでもないでしょう。
骨董品としての価値は言うまでもなく、新刀と呼ばれる時代の比較的新しい刀でも江戸時代後期の明和元年(1764年)より前に作られた刀で、250年以上前のものです。
古刀と呼ばれる刀は室町時代、安土桃山時代に打たれた刀がゴロゴロしています。
600年以上前に作られた刀が普通に売り買いされていて、それを普通に買えるんですよ!?
数百年以上前に、戦のためであったり、平和な時代であれば武士の心のためであったり、様々な事情があって打たれた刀が気の遠くなるほどの時代を経ても美しいまま残っている…私はここにロマンを感じます。
同じ骨董でも、茶碗や壺などは江戸時代程度のものでも状態がよければかなりの高値がついてしまいます。これが日本刀になると2~30万円出せば手に入れることができます。
刀が実用品だった当時、どれくらいの値段で売り買いされていたかというのは諸説ありますが、私は軽自動車程度だったという説を信用しています。軽自動車程度の価格で売り買いされた品物が数百年たって20万で買えてしまうというのはお買い得だと思います。
また、日本刀はさかんに売買されているため、いらなくなったら売却して現金にできるということもメリットです。
興味がないとあまり意識しないと思いますが、刀剣専門店でなくても街のリサイクルショップや、買取センターの看板にはブランド品、骨董品のみでなく刀も買いとりますと結構書いてあります。もちろんそういったところに持ち込むと刀剣専門店より査定額は落ちてしまいますが…
バブル期には刀剣を資産として持っておき、値上がりを期待するという投資もあったと聞きます。
現代では爆発的な値上がりを期待しているわけではありませんが、当然ながら600年前の刀は新たに生まれてきません。現代でも刀は打たれていますが、古来からの刀はいまある限りです。長い目で見れば価値が上がっていく可能性も十分にありえると思います。
コレクション趣味は様々ありますが日本刀は資産としての価値が目減りしないほうだと思います。
日本刀を持つために必要な資格は?
なにも要りません。許可・免許すべて不要です。
極端な話、未成年でも大丈夫です。
日本刀を手に入れた場合、手に入れたあと20日以内にその刀を管轄する教育委員会に所有者が変わった旨を申請する必要がありますが、封書を1通ポンと送るだけです。
その申請をすることによってなにか変化があるわけでもありません。
変な話、日本刀を所持するとなったら警察のリストにでも乗せられるんじゃないか?と思ってしまう方もいるかもしれませんがそんなこともありません。
これは嬉しいことではないのですが申請の返事すら来ません。家族に内緒で刀を持ちたい方には好都合ですね。
なんのために日本刀を持っているかという理由も必要ありません。
居合などに使うために持ってる人が多数いるようですが、私のようになんとなく欲しいからというだけでも全く問題ありません。
日本刀を持つためには免許が必要だったり、限られた人しか持てないように思い込んでしまいますよね。
実際は誰でも日本刀を持つことができ、その際に必要な手続きも非常にかんたんなんです。
日本刀はどこで手に入れる?
ご自宅の近くの刀剣店をネットで探してみて、まずはお店にいきましょう!
Google Mapで刀剣店と探してみると意外にあるんです。以前探したときですが、家から車で30分以内の範囲とかでも3件くらいあったと記憶しています。
刀の専門店って、初めてはなんとなく入りづらいですがいざ入ってみるとお店の方も親切に対応してくれますよ。そのお店によると思うので一箇所行ってみて塩対応されても他のお店も探してみてほしいです。
銘や鑑定書などにこだわりがなく、拵え(刀の外装です)にも特にこだわらず白鞘(ルパンの五ェ門の刀ですね)でも良いなら、20万円切るくらいのものもあると思います。店によっては10万円くらいからあるかも?
そのお店によって扱っている価格帯が違うと思うので、これも複数行ってみてほしいですね。
ネット販売をしているお店もありますが、やはり対面で話を聞き、実物を見て買うのがいいと思います。
刀は手入れが必要なので、手入れ法を教わる必要がありますしね。
お店に行ったけど高くて買えなかった
刀剣店の方とも何度か話をしましたが、私も含めて素人はやはりお店で買うのが一番です。
一定以上の価値がある刀だと、本物なのかどうか保証してくれるかどうかという問題がありますし、なんらかのトラブルがあったときや売却したいときに対応してもらえるからです。
というところなんですが、おすすめする方法とは逆なんですが…私はヤフオク!などのネットオークションで刀を買ってしまっています。
だって刀剣店で買うより安いんですもの…
ヤフオク!では脇差(短い刀・60cm未満)なら4~5万~10万円しないくらいで買えてしまいます。
安い分、品物が偽物だったり届いてみたらイメージと違ったとしても自己責任となってしまいます。
でも、刀の初心者で入門用に1振りほしい、というなら個人売買で数万円の脇差を買うのもいいと思うんですよね…
刀は長さがあったほうが需要があり、値段が上がりやすいです。これは居合などの実用に使う方の需要が関係しているようですね。
初めて所有するなら50cm程度の脇差でもかなりの迫力を感じると思います。
前述したように刀には手入れが必要なので、そのような安いもので練習してから、刀剣店のお墨付きの銘のあるよい刀にステップアップしてもいいんじゃないか、と思うんですよね。
と、いった感じで私は美術品、骨董品としての価値と、趣味が変わったときのリセールバリューへの期待をこめて日本刀を所有しています。ぜんぜん素人なんですけどね。
しかし簡単だ簡単だとは言っても、登録変更の封書を出す必要があったり、売却時にはなるべく刀剣店に持っていったり工夫しなければいけないという手間もあります。
たまに刀を買おうと悩んでいるとき、(模造刀でもいいんじゃないのか…?)とも思います。
これに関しては未だに悩んでいるところです。
模造刀もものによってはけっこうよくできてるんだよなあ…模造刀だったら有名な人が持っていた刀だったり、有名な刀工のレプリカとかもあるし…