私はハンドガンを何丁か持っています。
以前にも書きましたが、私は武器庫にあこがれているのでできるだけかっこよく収納しておきたいんですよね。なおかつスペースも取らずに収納したいので、ハンドガンを立てて収納&ディスプレイできるハンドガンスタンドが欲しくなりました。
調べてみるとアクリル製などのハンドガンスタンドはけっこう人気のようで、いろいろな商品が売られています。
いいですよね!この感じ。素直にこういうのを買ってもいいんですが、私はせっかく3Dプリンタがあるので自作してみることにしました。
まずはVer.1です。立体のモデルを作るのが苦手なこともあいまって、超シンプルです。
まず左のものをプリントしたんですが、フレームが入る部分が細すぎて少し広げて、右のものになりました。空間認識能力が低いのでプリントするまでサイズ感がぜんぜんわからないんですよね…
銃を置いてみるとこんな感じです。
これでも立ってるっちゃ立ってるんですが…チョンと押しただけで倒れてしまいます。
上に紹介したAmazonの既製品では、ゲルパッドで転倒を防止しているようでした。でもゲルパッドがついてたらベタベタしそうですし、そのうちホコリとかたまってきそうじゃありませんか?なにか粘着させる以外のいい方法はないものかと…
いろいろと考えていたところ、フレームだけでなく他の部分も支えればいいのでは、と思いつきました。
こんな形で、グリップ部も支えて横に転倒しないようにします。
実際にプリントしてみたものがこんな感じです。素材はPLAです。
Ver2.0ですね。
実際にハンドガンを置いてみるとこんな感じです。
いいですね!ずれないし倒れない!
しかし、この写真でもわかるようになぜか途中から造形物がガタガタになっています。
下の方はきれいなのになぜ途中から…??
スライスした後のGcodeをビューワーでみてみても、下部と上部で表面に差はありません。後方のグリップを支える部分があるところまではきれいにプリントされていて、後方のグリップを支える部分の積層が済んだところでガタガタが始まっているところにヒントがありそうなんですが…
Ver2.1として、スライスの設定をかえてみました。
スライサーはCuraを使用しています。
Ver2.0スライス時の設定はこの通りです。
後方の積層が終わったところでおかしくなっているので、後方の積層が終わると前方のみ積層するようになって、速度が速まって崩れているのでは?と疑いVer2.1として、早送り速度を60→30に遅くしてみました。また、充填密度を40に上げています。
ハンドガン数丁で試してみるのですが、意外にもP226のスライドが幅広で、微妙にギリギリです。フレームを乗せる部分を少し拡大しました。
早送り速度を遅くしたことで、ガタガタが多少マシになりました。しかしまだ途中からガタガタしているのでやはりスライスに何らかの問題がありそうです。どなたかわかる人がいたら教えてください…
この後、糸引き対策をしたくて同じモデルで温度を210℃→195℃に下げてみたんですが全然だめでした…
まずガタガタになる部分で折れてしまいましたし…糸引きもひどくなってるし…
各層同士がきちんと結合せずに、剥がれてきてしまっています。温度低すぎでしたね…
ひどいもんです…温度ひとつでここまで違うんですね。
まあ、プリント失敗したりもしましたがVer2.1と名付けたものはうまくプリントできていました。
今まではこんな感じでハンドガンは平置きしていましたが…
このスタンドを使ってハンドガンを並べてみるとこんな感じです。
けっこう良いんじゃないですか!?スペースも省スペースになるし、取り出しやすいし、倒れない!
あこがれの武器庫マイルームにまた一歩近づいた気がします。
こういったものを思いついてすぐ試作できるのは、やはり3Dプリンタがあってよかったなと思いました。アクリル工作もやったことがありますがあれはけっこう難しいですからね…私の技術では実用的なものは作れませんでした。
ちなみに、私はPLAのベッドへの定着用に、定番の消え色PITを使っています。
プリント終了後にベッドを掃除するときは、アルコールでやるのもいいとは思うんですが、アルコールも積もり積もるとけっこうお値段がしますよね。
私はプリント終了後のベッドの掃除には薄めた中性洗剤を使っています。
薄めた中性洗剤とスティックのりは相性がいいようで、チュチュっとかけてティッシュで拭き取るだけでツルツルに拭き取れますよ。中性洗剤はほんとうすーくで大丈夫です。中性洗剤原液を使ってしまうと拭き取りが大変になると思います。