後ろ向き太郎の後ろ向き日記

DIY、エアガン、武器、コインが好きです。

SSD/HDDでマイニングできる時代が来るそうですよ!Chiaのマイニング方法について

2021年4月現在、SSDやHDDでマイニングができる仮想通貨が上場目前となり、その仮想通貨をマイニングしようとSSD/HDDを買い集める動きがあるそうです。

この動きのせいでちょうどNASのHDDを交換しようと思っていたのにNAS用HDDは手に入らなかったんですよね。こういうのは待っているといつになるかわからないのでPC向けHDDも少し割高の価格でしたが在庫があるうちに買ってしまいました。

新たなマイニング需要の巻き添えになったので、せっかくなのでその仮想通貨を私もマイニングしてみようと思い調べてみることにしました。

HDDで何がマイニングできるの?

HDD/SSDを品薄にしている犯人、というと聞こえが悪いですがその仮想通貨は「Chia」といいます。

調べてみると2017年に発表された仮想通貨ですが、上場に関する情報が流れたとかなにか事情があるのでしょうね。

まだ知名度が低く、検索してもあまり引っかかりません。

調べてみると、ChiaのスタートアップにはBitTorrentを発明した方も加わっているそうで、そこらのアルトコインとは一味違うのでは、と思えてきます。

なぜHDDを使うの?

従来のビットコインなどの仮想通貨は、中央集権でないP2Pネットワーク上で「正しさ」を証明するためにProof of Workという仕組みを導入しています。

これにより、ネットワーク上で「自分は実は10000BTC持っているんだ」と言い出す端末が1台だけ出現しても、主張が違うその他すべての端末に計算量で勝つことができないため、正しさが担保されることとなります。(と私は理解しています)

しかしながらこの方法ではネットワークのトランザクションを保つために必要な総計算量はどんどん増えていくばかりです。

すでにビットコインを維持するために必要な電力量は小国に匹敵するほどだと言われています。(個人的にはこのあたりがビットコインが持続的・継続的な資産ではないと思える点です。エネルギーが無駄すぎるのでそのうち各国で規制されるでしょう)

それに対してChiaネットワークでは、"Proofs of Space and Time"という手法でGPU・CPUに比べて電力消費が少ないストレージでのネットワーク動作を可能にしています。

以下に解説記事があるのですが…

BITCOINCHIAネットワークの動作原理
・全ての履歴とペンディング中のトランザクションの全てを保存しているノードたちが、ネットワーク上にある。それらのノードは自分の知る中で最も重い1つの3つの履歴を自分のピアに送信する。
・新しいブロックが生まれたときには、それは素早く全てのノードに送られて、マイナーたちファーマーたちは、それを使って計算を始める。1人のマイナーがファーマーが新しいブロックを発見したら、それをネットワークにパブリッシュする。ファーマーたちは彼らのもつ最高のproof of spaceを発見する。3つの最高のproofs of spaceが素早く全てのネットワークに送り出され、proofs of timeサーバーたちが、それらを用いて計算を始める。1つのproof of timeサーバーがproof of spaceのためのproof of timeを完了すると、それら全てを完全に検証済のブロックとしてネットワーク上にパブリッシュする。

なるほど…つまり、技術的詳細については私はわからんということです。

とにかく空き容量と時間を担保に正確性を保証する技術だということはわかりました。

どうやったらマイニングできるの?

Chiaはその他の仮想通貨のように、ウォレットソフトでマイニングします。

こちらのChia Networkの公式サイトからダウンロードしましょう。

ダウンロードしたファイルを開くとChiaがインストールされます。勝手にUserフォルダにインストールされるので、インストール先なども指定させてくれるとうれしいですね。

初回起動時にはウォレットを作成するか、インポートするか選択します。右上の言語のところで表示言語は日本語も選べますよ。

ウォレット

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ウォレットを新規作成すると結構時間がかかり、その後ウォレットを復元するために必要な24個の合言葉が表示されます。

これは大事なものなのでスクリーンショットを取って印刷しておきましょう。

起動するとこのような画面になります。

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Chiaを手に入れるためのストレージ容量を追加しましょう。

Chiaを手に入れるために確保されるストレージ容量を、耕地と呼んでいるようです。

私は試しに100GiB追加してみていますがこれではブロックを得られるまでに3年かかるそうです。早くもっと大きい耕地を追加しなければなりません。

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本来、一時ファイルはSSDに保存することがおすすめのようですが、頻繁に読み書きが行われるためSSDの寿命を消耗する可能性が高いようです。慎重に選ぶ必要があるかもしれません。

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「耕し中」のまま進まない!

と思ったのですが、このままの設定で耕し始めるといっこうにパーセンテージが進まず、ずっと耕し中のままです。

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耕し中:1%のままで止まってしまっています。

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ログを表示するとエラー内容はRuntimeError: bad allocationとなっています。

海外フォーラムによるとこれはRAM不足のせいだそうです。

耕地を作成するときには詳細設定が隠れているのですが、この詳細設定を展開すると最大使用RAM値にすごく大きい値が設定されていました。29600MBもRAMはないな…

耕地を作成するときにこの値をPCに合わせて適切に設定したところ、耕しが進行するようになりました。

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なぜ私が一刻も早く(2017年からあるネットワークなのでもう遅いといえば遅いのですが)Chiaに飛びつきたいかというと、Chiaはまだ個人のマシンパワーで報酬が得られる可能性があるコインなんですよね。

現在ビットコインなどは個人のマシンパワーで実際にマイニングして報酬を得ることはほぼ不可能だと思います。プールに所属して、みんなのマシンパワーを集めて使い、報酬も山分けです。手数料も取られますし取り分も少なくなります。

昔はビットコインも普通のPCでマイニングでき、ちょうだいと言えばもらえるくらいの価値しかなかったと聞きます。その頃に手に入れておけばよかった、と思うならこういった新しいコインもまだ価値がついていないうちに手に入れておきたいんですよね。