私は何本か機械式の腕時計を持っているんですが、使わないのでコンディション維持のためワインディングマシンに入れています。
ところが今日は「ウーン」という音がするだけで時計部分が回転しません。
ついに来たか…。ほとんどのワインディングマシンはモーターと時計を保持する部分を連携させているプーリーベルト、駆動ベルトが切れて故障してしまうようです。
私のワインディングマシンもモーター音はしているのに回転しないため、その状態だろうと思い分解してみることにしました。
ちなみに私のワインディングマシンの型番などは不明です。背面に「B1110」と書いてありましたがシリアルか型番かわかりません。
2本セット可能で、下部に引き出しがついているこういうやつです。
グレーの布は私が貼りました。
こいつはまず下部の布が貼ってある部分にプラスネジが隠れています。
写真のドライバーが刺さっている部分です。
わざわざ布をはがさなくても指で穴を探してドライバーで突き刺せばいいと思います。剥がすと破れてしまいそうな布です。
6本ネジが隠れていました。
ネジを外すと底面カバーが外れます。
ここは見えているネジを外します。
8箇所ネジがありました。
ネジを外して、このプラスチック板を持ち上げれば外れます。
プラスチック板を外したところ、プーリーベルトの破片と思われるものが出てきました。プーリーベルトを注文するときに長さの参考にしたいので保管しておきます。
しかしなんだこのベルト…?紐状…?2本…?
駆動部にアクセスできるようになりました。
回転台部分を赤矢印の方に押してやると、ガパッと外れます。
回転台が取り外せるようになりました。
制御基板と回転台の接続はありがたいことにコネクタでした。取り外しやすくて助かります。
取り外した回転台です。
赤枠で囲った部分が、本来プーリーベルトがある部分ですね。何もないのでモーターが空回りするだけになっています。
さきほどポロッと出てきたプーリーベルトは、長さ9cmでした。
切れている状態で長さ9cmということは、直径3cm弱くらいですね。
AmazonでOリングかプーリーベルトを探してみたんですが、Oリングのバラ売りで送料が安いのとかってパッと見つかりませんね。どうしようかな、なんか手持ちがなかったかな…と考えていたら、ここでやっと思い出しました。
私、すでにこれ一回修理したものでした…
過去の記録を見ると2015年にプーリーベルト切れのジャンクを買って、手元にあった時計用Oリングでプーリーベルトを代用して修理していたんでした。
6年前のことは忘れちゃってたなあ…
変なプーリーベルトだなあ、と思ったらその時私時計用Oリングを2本使ったんですよね。
それで6年保ったならまあ上出来なので今回も時計用Oリングで代用することにしました。
時計用Oリングはあくまで代用なので、サイズを色々試してみましたがテンションのかかり具合は25mmのものがちょうどよかったです。
今回は3本入れてみましたが動作良好でした。きちんとしたプーリーベルトを入れてもいつかは切れるので同じことでしょうね。
私のワインディングマシンは機構部をバラさなくてもプーリーベルトが入れられるので楽ですね。
こんな感じで私はちゃんとしたプーリーベルトではなく、代用品のOリングで修理しました。↓こんな感じのセットを持っているので大量にあるんですよね。
きちんとしたプーリーベルトを入れる場合、私の機種ですとおそらくOリングの直径28mm、太さ1mmくらいのものを探すとよさそうでした。
このゴムベルト各種セットも検討したのですが、最小が直径30mmからとのことで、大きめかもしれません。
Aliexpressのこのプーリーベルトセットのなかには合うものがありそうですよ。
小さいものから大きいものまでいろいろはいって200円しません。
安くて確実そうなのはこっちですね。私も数年後のために買っておこうかな??