最近、防災対策を少しずつ進めていっています。
我が家では以前から火災警報器を取り付けていますが、本来法令では住宅においては寝室と寝室がある階の階段上部に設置する義務があるのですが、我が家では
①寝室前に火災感知器が設置してある
②寝室内に火の気がない(灯油ストーブなどを使用しない)
の2つの理由で寝室への設置を省略していました。
しかし、やはり根拠があって寝室への設置が義務付けられているのだし、法令には準拠すべきだなあと思い寝室へ火災感知器を増設することにしました。
購入したのはニッタンのけむタンちゃんです。
住宅用火災警報器は様々なメーカーのものがありますが、私的にはこちらのニッタンの製品がオススメです。
理由としてはまずニッタンが火災報知設備の専門メーカーであること。やはり家電メーカーなどの製品より精度、耐久性も期待できると思います。
次に、感度補正機能付きで経年劣化にも対応して自動的に誤作動や不作動を防いでくれたり、自動試験機能付で内部チェック機能も備わっていること。電池切れなども通知してくれるので安心して使用できます。
決めては値段が安いことです。皆が信頼して一番売れているからか、量産効果で値段が安くなっています。安物を作って安いのではなく、売れているから安いというのは一番良いことです。
取り付けも紹介しますが、釘2本で簡単に取り付けできるので賃貸などでも取り付けしやすいところもいいですね。
今回は寝室の壁に取り付けていってみます。
メーカーは天井取付、壁取り付けどちらも検出の精度は変わらない、としていますが、個人的には天井取付のほうが検出精度が高いような気がします。
例えば、隣の部屋で火災が起こり、煙が天井を伝ってきているとします。天井付けですと②の時点で検知しますが、壁付けですと天井から下がっている分、火災感知器の高さまで煙が溜まらないと検知できないことになります。
極端な話、壁付けで高さを0cm、つまり床に取り付けた場合部屋が完全に煙で充満するまで検知できないことになります。
つまり壁付けは天井から何cmかは下がる以上、ある程度の検知能力低下はあると私は思っています。
下図のように煙が伝った場合、天井付けだと②で検知、壁付けだと③で検知することになりますね。
しかし、天井に取り付けると手が届かず、定期的な点検が面倒になるため、壁に取り付けることとしました。
けむタンちゃんには本体、電池、ベース、取り付け用ネジ、釘が付属しています。
けむタンちゃんのベースはこのようなものです。
Ω状の部分を取り外すと壁付け用に、釘取り付けかフックに掛ける取り付けができるようになります。
Ω状の部分の釘穴に付属の釘を打つだけです。簡単ですね。
取り付け時に電池のコネクタを接続するのを忘れないようにしましょう。
けむタンちゃんは移報出力(=他の感知器や受信機に火災情報を出力するもの)を備えています。おそらく移報出力はドライ接点だと思いますので、メーカーがやっていいよと言っているわけではありませんがラズパイ的な接点情報を拾えるデバイスを利用すれば火災感知で何らかのアクションを起こしたり、インターネット経由でアラートを発したりもできるでしょう。
取り付けたベースに、けむタンちゃんを取り付けて完成です。
取り付け後は動作確認を忘れずに行い、10年経過していなくても定期的に動作確認をするようにしましょう。
我が家はこれで寝室、階段、台所、私の部屋の4箇所に火災感知器を設置しています。が、そんなに高いものではない上に、必要なものだと思っているのでまだ増やしてもいいと思っています。
火災は早期発見、初期消火が最も大切です。他室や階段に煙が出る頃にはもう初期消火ができない可能性もあると思いますので、最終的には各部屋に1つ設置してもいいのでは、と思っています。
ちなみに住宅用火災警報器でも熱式のものがありますが、住宅では基本的に煙式を使用します。
住宅で熱式を使用する場合は、
①喫煙や蚊取り線香など、煙を発生させる行為を多くするため、誤発報が起こる
②台所や浴室の近くで、湯気による誤発報が起こる
③お住まいの地域の条例で指定されている
のような場合ですね。