Amazonでなにか面白そうなものがないかなーと物色していると…
耐火温度1200℃を謳う耐火バッグがありました。こんな普通っぽいバッグで1200℃?ほんとかなあ?と思い、気になったら確かめてみようと思い購入してみました。
届いたものはこんな感じ。ABC~とか書いてあるのは内部の仕切り用の色分けタグですね。
内部は非常に細かくポケットに分かれています。こんなに細かく分けたら各ポケットが狭くて使いづらそうです…実際A4の紙1枚入れるのにもきつく感じました。
ファスナーもチャチで、開閉すると引っ掛かりを感じます。
耐熱温度1200℃の表記、強気ですね~!試してみましょう。
書類入れの一種ですので、中に書類を入れてテストしてみます。
QRコードを印刷したA4サイズのコピー紙と、記念写真です。
ポケットが狭いんですよね!ペラ紙入れるのにもスライドしてズリズリ入れる感じです。
まずはライターで炙ってみます。どうなるかな?
普通に平気ですね!燃え上がらなくてよかった…
炙った部分もほぼ無変化です。
もちろん内部の書類も無事です。
お次はガスバーナーです。1200℃ですからね!ガスバーナーでも平気なはずでしょう。
こちらも意外と平気!ただしロゴ部分は耐熱じゃないようですね。少し焦げてしまいました。
ロゴ部分以外はほぼ変化なし。意外とがんばりますね!
中の書類も無事です。大事な海鮮丼が燃えなくてよかった~!
さて、耐熱バッグは火事に備えて、というのが売り文句のひとつですので、擬似的にごく小規模な火事に晒してみたいと思います。
紙1枚に火をつけて、その上にこの耐火バッグを置いてみます。実際の火事の数百分の1の負荷もかからないのでは?と思いますが…
結果、変形してしまいました…普通に紙1枚が燃えている間くらいは耐えてくれると思ったたのに…
こんな感じでチャック部付近から変形しています。
まあ、内部の書類はかろうじて守られていました。でもコピー紙1枚が燃え尽きるまでの間にこれだけ変形してしまうってことは逆に何が燃えていたら変形しないで耐えられるの?って話ですよ。紙1枚未満の火事なんて思いつきません。
もう変形しちゃったので、遠慮なくいくことにしました。
1200℃耐火なんですって?じゃもっとガッツリバーナーで炙っても大丈夫なはずですよね!!
はい、燃えました。途中から燃え上がってしまいいつまでも燃えているため水をかけないと消火できませんでした。
グニャグニャになりました。
お気づきのこととは思いますが、この製品、本体部分は耐火っぽい素材なんですがファスナーは普通の化繊なんですよね。そこからメラメラ燃えました。実際の火事の炎は
(この耐火バッグはファスナーが弱いから手加減してやろう)
なんて思ってくれません。なのでファスナーも炙りました。
内部を確認してみると…
残念、QRコードを印刷した紙はファイルと融合してしまいました…
が、しかし!写真は救出できました。あれだけバーナーで炙られても写真は守ったというのはプラスポイントかも…?
本当はここまでいじめるつもりはなかったんですけど、コピー紙の上に乗せて燃えなくて、あー燃えなかった!よかったーとするつもりだったんですよね。
でもコピー紙1枚で変形してしまったので、もうとことんやってみるかと。実際の火事の炎はこんなもんじゃないと思いますので「耐火」を謳う以上はこれくらいやってみてもよかったと思います。
勉強になったことは、これってどう見ても耐火じゃないでしょ、と思うものは確かに耐火じゃないということです。どんなものでもそうですが、商品説明や謳い文句がすべて正しいというわけではありません。勉強になったという点ではいい買い物をしました。
ということで本当に「耐火」で火災などから大切なもの、書類、データを守りたいときは耐火金庫が必要ということです。本物の耐火保管庫って意外と全然高くないんですよね。