KSC STI 2011 new ナイトホーク4.3 レースメカタイプのスライド部を分解していきます。
基本のパーツリストはKSCのパーツリストのページより、
0102ST5を参照してください。STI 2011 レースメカタイプのパーツリストです。
KSCのパーツリスト一覧から、ナイトホーク4.3のパーツリスト(0301STMH2)は見られなかったためここに掲載します。
まずはスライドを引き、スライドストップを切り欠きに合わせて引き抜き、その後スライド全体を前に引き抜きフィールドストリッピングします。
次にリコイルガイドを引き抜くんですが、これはわかりにくかったので説明書を転載します。
説明書のとおりに、ガイドロッドを少し前進させてから針金を入れ、ガイドロッドが前進したままになるので取り出します。説明書ではゼムクリップを使っていますが、ゼムクリップだと少し硬すぎるので私はねじりっこでやりました。
写真のようにガイドロッドが前進したまま針金で固定されます。ここに用事がなければ組み立てのときまでこのままでいいでしょう。
組立時に戸惑ったのが、リコイルプラグには上下があるんですね。円形だと思っていたので適当に入れてしまい、アウターバレルと干渉しました。切り欠いてある方がアウターバレル側です。
インナーバレルガイドベースを取り外します。私の個体の場合はコロンと落ちてきます。
ここまで外せたらアウターバレルを引き抜きます。
赤枠の部分(バレルリンク)が前方に倒れている(写真の状態)ことを確認して、スライド前側に押し出します。インナーバレルガイド部分を持って押し出すとやりやすかったです。
アウターバレルが取り外せました。チャンバーは特に用事がないため分解しません。
ブリーチ部の取り外しを行います。
まず赤枠部分の六角ねじ(NVリアサイトスクリュー)を外しておきます。結構小さい六角でした。
ブリーチスクリューを六角レンチで取り外します。
ブリーチスクリューを外すとそこからバネが出てきます。
そのまま引き出してピストンピン、ピストンピンスプリングを取り出しておきましょう。もし引き出せないようだったら無理に取り出さずに奥に入れておいて、ブリーチ部取り外し時にバネをひっかけて折らないように注意しましょう。
ここまで外せばブリーチ部が取り外せます。
スライドを広げながら、ブリーチ部をぐっと押し下げてずらすと取り外せます。
しかし、この方法で外すことができて組むこともできるんですが、スライドに傷がついてしまうんですよね…
だれかもっとスマートなブリーチ部の外し方がわかる方がいたら教えてください。
ブリーチ部を分解していきます。
まずシリンダースプリングを外します。これは接着してあったので難儀しました。
シリンダーを前方に抜き出します。
ピストンエンドはぽろっと外せます。
この時はピストンピン、ピストンピンスプリングを先に抜き取らずに残して分解したため残っています。
ピストンピンは後ろに抜き取れます。
ブリーチとピストンエンドは位置関係が決まっており、組立時にはブリーチの凸部とピストンエンドの凹部をあわせる必要があります。
シリンダー内の分解です。
赤枠のピン()をこちら側から抜きます。このピンはローレット付きなので抜く方向、入れる方向が決まっています。
抜くときも入れるときもこの方向になります。
ピンを抜くとインナーピストンがコロンと出てきます。
これでスライド部の機構に関する部分はほぼバラバラになったと思います。
組み直す際ですが、ブリーチ部を入れる際に上述したブリーチの凸部とピストンエンドの凹部が合った状態を維持したまま組み込むのに苦労しました。
凹凸が合った状態でシリンダーをスライド後方に押し付けておけばピストンエンドは動かないので、シリンダーを後方におしつけたままブリーチスクリューを締めるところまで行くようにすればうまくいきました。
また、ピストンピン、ピストンピンスプリングはブリーチ部取り付け後、ブリーチスクリューを締める前に入れるのがやりやすかったです。