後ろ向き太郎の後ろ向き日記

DIY、エアガン、武器、コインが好きです。

1万円であのブランド(っぽいもの)が!?オマージュウォッチの魅力

 

 

 

時計沼から脱出した、と思いきや、少し舵を切っただけでまだ抜け出していなかったようです。
今回はオマージュウォッチを購入してみました。

オマージュウォッチは、ハイブランドの時計のデザインにインスパイヤされた、すこーしデザインが似ているような時計です。

間違えてもらっては困るのは、偽ブランド品とはまったく異なるということです。
あくまで、インスパイヤされたオマージュであり、実用性や機能性を求めた結果、デザインが偶然似てしまっただけであったり、元ブランドに尊敬の意を込めに込めてインスパイヤさせてもらっているだけであったり、もしくは時計に針がついているのが当たり前のように、当たり前のデザインをしたら似てしまっただけで、全くパクリでも偽ブランドでもないのです。気をつけましょうね。
ちょっとでも似てるのがダメだったら回転ベゼルのついたダイバーズウォッチなんて全部サブマリーナの偽物になってしまいますよね?

しかし、実際にはそうではありません。商標、意匠を侵害せず、リスペクトを保ち、あくまで少し雰囲気が似てるかな?と楽しむのは適法で、明るく楽しめるものです。
Relaxとかフランク三浦とかはやりすぎですが…

さて、今回は価格帯のわりに非常に評判のいい、パガーニデザインを取り寄せてみました。

まずは実物のレビューをして、あとでパガーニデザインについて説明しますね。
購入したのはチューダーのブラックベイ・フィフティエイトになんだか雰囲気が似ている、PD-1671です。
私が購入したのはレッドの、Ver2となります。

Ver2は今のところ入手方法はAliexpressから買うくらいしかないようですね。

PAGANI DESIGN 2024 New BB58 Men's Watches Retro Automatic Watch Men Mechanical Wristwatch Luxury NH35A 100M Waterproof Clock Man

 

 

https://s.click.aliexpress.com/e/_Dntp2Rd

国内でAmazonなどで買うとVer1のワッフルダイヤルバージョンとなります。

 

早速Ver2の実物を見ていきましょう。

きれいな化粧箱に入っています。

付属品は本体、説明書、クロス、タグです。

この価格帯でサファイアガラス風防ですよ!信じられない…!

国内メーカーで、この価格でサファイアクリスタルガラスの風防の時計を出せますか…?無理でしょう。クォーツでも。ミネラルガラス風防の時計は実用するとけっこうすぐキズキズになるのですよね…

ダイバーズウォッチでちょっと大事なのが、「ベゼルが12時になるか?」ということ。高級時計はあたりまえに12時になるのですが、その当たり前が通用するかな?

う~ん!惜しい!12時5分ってとこかな?まあそのうちベゼル外しが上手になったら自分で調整するのも手ですね。ちなみにインナーベゼルはアルミです。

重量はフルコマで約182gです。時計としては重い方ですが、ダイバーズウォッチとしては標準的なほうでしょう。私は時計は重ければ重いほうが好きです。

PD-1671は、42mmのステンレス製ケースを採用しています。
ケースは綺麗に研削されており、角がきれいに面取りされています。触ってみても手触りがよく、高級感があります。

加工に違和感を感じる点はほぼありませんね。

 

裏面はシースルーバック。セイコー(SII)のNH35ムーブメントが見えています。

ローターにも手を入れていない、完全に素のNH35ですね。

マイクロブランドの問題点として、機械式時計の魅力の、修理していつまでも使い続けられる、という点が、マイクロブランドでは部品供給の観点から部品が手に入らなくなり、修理ができなくなるのではないか、という問題があり、機械式時計の魅力が減っているのではという問題がありますが、パガーニデザインのように素のNH35が載っているなら、ムーブメントが壊れたらNH35を手に入れるか、4R35(NH35は4R35の外販モデルです)を手に入れればムーブメントをスワップできるので自分で修理できそうという大きな魅力があります。

ちなみに、NH35は最近廉価な腕時計でよく使われていますが、安物時計用ムーブメントというわけではなく、NH35と全く同じムーブメントの4R35はセイコーのプレサージュにも使われているムーブメントなので、アンダー10万円程度の時計に使われるしっかりとしたムーブメントです。

ベルトはリベットブレスです。

昔の時計のリベットブレスは、板バネを外して調整する必要があったようですが、パガーニデザインのベルト調整は1.2mm精密ドライバーで可能です。

マイナスドライバーで調整するタイプの腕時計のベルト調整は、絶対に百均とか安い精密ドライバーで調整しないでください。

マイナスドライバーで調整するタイプの腕時計のベルトのネジは、めちゃくちゃナメやすいです。嘘だと思ったらやってみてください。マイナスの頭がなくなって外せなくなりますよ。

絶対に最低でもベッセルの精密ドライバーを使ってください。

さて、ベルト調整は、結果的には外せる全コマを外すことになりました。国内で時計を買ってもこんなに外したことがないので、フルコマだととても大きい時計になるのかな?海外仕様なの?

でもタグホイヤーの時計を自分の手に合わせたときも4コマくらいしか外してない気がしますが…まあいいか。

防水はメーカー公称100m防水となっています。私はダイビングしないので、カタログスペック通りかどうかは気になりません。日常生活防水があればいいです。

クラスプはピンを差す位置で3段階、エクステンション付きです。ダイバーズウォッチですからね。

この時計を買った翌日に、名古屋ミネラルショーがあったのでつけていきましたよ!カッコイイ…!

今回のPD-1671はこの価格帯の時計にしては非常に満足度が高いです。ブラックベイ フィフティ・エイトってかっこいいよな〜ほしいな~と思っていたところに、心にハマるいいピースを手に入れたと思います。

さて、順番が前後しましたが、パガーニデザインの紹介もしておきます。

パガーニデザイン(Pagani Design)は、近年人気を集めているマイクロブランドの一つで、オマージュウォッチの代表的な存在です。

パガーニデザインは、時計業界のマイクロブランドとして、コストパフォーマンスに優れた製品を提供しています。
マイクロブランドは大手ブランドとは異なり、大規模なマーケティングや宣伝費に依存しないため、その分、製品の価格を抑えることができます。パガーニデザインは、この戦略をうまく利用しており、高級感あるデザインと堅実な品質を驚くほどの低価格で提供しています。

マイクロブランドは、時計愛好家と近い関係を築くことを目指しています。パガーニデザインも、ソーシャルメディアや時計フォーラムを通じて、愛好者との直接のやり取りを行い、フィードバックを取り入れて製品を改良する姿勢を見せています。
パガーニデザインの開発者は、おそらくRedditなどのフォーラムを見ているようですね。
このようなコミュニティとの密接なつながりが、ブランドの成長と人気を支えています。

 

マイクロブランドは、しばしば大手ブランドでは実現しにくい独自のデザインやアイデアを取り入れる柔軟性があります。パガーニデザインは、素材や機能のバリエーションも豊富で、セラミックベゼルやサファイアクリスタルガラスなど、ハイエンドモデルで見られる素材を手頃な価格帯で提供しています。
1万円未満の機械式時計にもサファイアクリスタル風防が使われています!どうやって利益を出しているの?

また、パガーニデザインの魅力の一つは、オマージュウォッチを提供していることです。オマージュウォッチとは、有名な高級時計のデザインを模倣した製品を指します。パガーニデザインは、高級時計のデザインにインスパイアされたモデルを数多く展開しています。これにより、高級時計を購入する余裕がない消費者でも、同じようなデザインや雰囲気を楽しむことができるのです。

オマージュウォッチというと、単にデザインだけをコピーして安価に作られたものと考えられることが多いですが、パガーニデザインはその点で一歩先を行っています。彼らの時計は、見た目だけでなく、ムーブメントや素材にもこだわっており、価格に対して高い品質を提供しています。たとえば、日本製のセイコーやミヨタのムーブメントを採用することで、信頼性の高い機械式時計を手頃な価格で入手できるのが特徴です。

最後に、これが一番大切なことですが、パガーニデザインは、明確に「オマージュウォッチ」という立場をとり、商標や知的財産権を侵害しないようにデザインを微調整しています。つまり、完全なコピー商品ではなく、元のデザインを尊重しつつも、自分たちのスタイルや個性を取り入れた時計を製造しているのです。これにより、法的リスクを回避しながらも、有名なデザインのエッセンスを楽しめる時計を提供しています。

パガーニデザインは、時計愛好者の間で非常に高い評価を受けています。その理由として、低価格ながらも耐久性や信頼性が高く、デザインも美しい点が挙げられます。多くの消費者が、手頃な価格で手に入る「高級時計の代替品」としてパガーニデザインを選んでいます。また、時計レビューサイトやYouTubeチャンネルで頻繁に取り上げられ、その人気をさらに高めています。

個人的には、将来的にはパガーニデザインオリジナルモデルが人気になり、ハイブランドの仲間入りをし、オマージュウォッチでなくなるのを楽しみにしています。
また、ぜいたくな使い方ですが、ほしい時計があるときにオマージュウォッチを先に買ってみて、使用感などを試してみて気に入ったらインスパイヤ元を買う、なんてのもアリな気がします。
オマージュウォッチはあくまで適法な明るいアイテムなので、気に入らなかったらメルカリなどに出してもいいわけですからね。

最後になりますが、言葉で説明するより大きな画像で見たほうがわかりやすいですよね。パガーニデザイン PD-1671をでっかく写した画像を何枚か載せておきます。