先日液晶を交換したLIFEBOOK A553/G FMVA0300Cですが、今回はHDDをSSDに換装し、ついでにDVDドライブもBDドライブに交換していきます。
富士通 LIFEBOOK A553/Gの割れた液晶パネルを交換する - 後ろ向き太郎の後ろ向き日記
ちなみに、LIFEBOOK A553/G HDD 交換 などのキーワードで検索すると間違った手順と写真が載っているサイトが引っかかります。が、このエントリはきちんとA553/G実機でやっていますのでご安心ください。
この機種は法人向けのためか、(HDDの抜き取りを防ぐためか)HDD・DVDドライブにアクセスできるようになるために外さないといけない箇所が多いです。
が、そこまでの過程で使用されているネジは2種類だけなので、基本的に順を追ってやっていけば見えているネジと見えているコネクタを外せばいいだけなので、面倒ですが難しくはありません。
今回の換装で外す箇所で使用されているネジは、M2.5*9mmと、M2*6.2mmの2種類だけです。
以下に写真と手順を記載しますが、ネジを外す箇所はM2.5*9mmを赤枠、M2*6.2mmを黄色枠で囲って記載するものとします。
まず、ACアダプタとバッテリーを外して裏返します。
底面のビスを外します。M2.5*9mmが14本、M2*6.2mmが3本とたくさんありますが、1番のプラスで見えているネジをどんどん外していくだけです。前述の通り2種類しかないのであとでわからなくなる心配もありません。
小物入れのトレイかチャック袋などにネジを分類しておくといいでしょう。
裏面のネジがすべて外れたら、表に返して液晶を最大まで開きます。
写真の赤丸で囲った部分を手前に起こす感じで引っ張ると、この部分が外れます。
この部分のパネルが外れたらキーボードを外します。
A553/Gのキーボードはネジではなく、両面テープで貼り付いています。
これは上側、液晶パネル側からキーボード下を覗いたところです。
こんな感じで指を入れて、ベリっと剥がします。
キーボードを手前にベリっと剥がすとこうなります。
キーボードのケーブルが断線しないように気をつけて、手前に倒したまま、キーボードケーブルのコネクタのロック部分をスライドさせてロック解除してからキーボードケーブルを引き抜きます。
キーボードケーブルのコネクタのロック解除された状態です。
上面カバーを外していきます。
M2.5のネジが5本、1本だけM2のネジがあります。
上面カバーを外すために、各部ケーブルを外していきます。
ディスプレイケーブルは黒いタブを上に引っ張り上げます。トラックパッドケーブルはコネクタの茶色い部分を上にあげ、ケーブルを引き抜きます。電源ボタンへのケーブルも同様です。スピーカーへのケーブルは優しく引っ張るか、ヘラなどで外します。
各部へのケーブルを外したら、液晶ユニットを取り外します。
写真ではすでにネジが外れていますが、液晶パネルのヒンジ部のM2.5ネジを左右3本ずつ取り外します。
当然ですが液晶パネルが倒れるので、手で支えながら行いましょう。
これでやっと液晶パネルと上面カバーが外れ、内部にアクセスできます。あとは見ての通りです。
HDDをSSDに換装したいので、HDDの上を渡っているDVDドライブへのケーブルを外します。
ちなみに、私の個体はこのフレキの接触不良でDVDドライブを認識しなくなっていました。
A553/Gをお持ちでDVDドライブの調子が悪い方はこの辺を見てみると良いかもしれません。
HDDはプラスチックの固定具で固定されています。赤丸の部分を引っ張るとネジなしで取り外せます。
固定具を取り外したら、手前にスライドすればHDDを取り外せます。
HDDはこのように緩衝材でマウントされています。厚さは7mm厚でした。
SSDに交換する場合はだいたい7mm厚だと思いますが、厚みの違うHDDに交換する場合はマウント方法に工夫が必要かもしれません。
HDD→SSDに換装するだけならここでSSDを装着してあとはもとの手順で組み直して完成です。
私はついでなのでDVDドライブをBDドライブに交換していきます。
こんな感じのBDドライブを用意しました。
用意したドライブは切り欠きのないベゼルなので、ベゼルを交換します。
ベゼルを交換するにはドライブを開ける必要がありますが、今このPCは電源がありません…
ご存知のかたには常識中の常識ですが、光学ドライブのこの穴はイジェクトホールといって、この穴にクリップなどの細い棒を入れると電源がなくても強制的にドライブをオープンできます。デスクトップ用などの大きいドライブも一緒です。
用意したドライブとベゼルの互換性も問題なく、ラッキーでした。
こちらのドライブ後部についているのが光学ドライブの固定部です。こちらも忘れず移植しましょう。
あとは元通り組み直して完成です。
先にも述べましたが、ネジと手順が多いだけで、外しづらかったりつけづらかったりする部分もなく、特に罠もない機種ですね。
やはり、部品の抜き取りを防ぐためあえて内部からしか外せないようにしているのでしょうね。