後ろ向き太郎の後ろ向き日記

DIY、エアガン、武器、コインが好きです。

実物銀ではじめる貴金属投資:経済混乱にも経済成長にも対応するインフレヘッジ

私は最近、実物貴金属での投資を行っています。

銀投資の魅力は多岐にわたります。

まず、インフレヘッジとしての価値は、銀が実物資産であり、需要と供給のバランスによって価値が変動するため、インフレの影響を受けにくい傾向があります。これは、現金を持つよりも保有する価値が高いとされる理由です。

(=現金を現金のまま所有することは、日本円を全力で買っているのと同じことです。これが給料全額をドルにする人がいたら、全力はやめておこうよ、とアドバイスするところですが、給料全額を日本円にしている人がいても何も言われないのは不思議なことです)


さらに、現物銀を所持する魅力は、金融システムの不安定性や通貨の価値の変動に対する保険として機能することです。金融危機や通貨の暴落などのリスクに備えるため、現物の貴金属を持つことが有益です。

一方で、一般的には銀投資をする場合、積立口座やETFで積み立てるのが一般的です。これは、定期的な投資を通じてリスクを分散し、長期的な資産形成を目指すためです。積立投資は市場の変動に左右されにくく、長期的な資産形成に適しています。
現物地金は売値と買値の差(スプレッド)が大きく、短期的な取引では利益を得るどころか大きなマイナスになる可能性があります。
例えば、田中貴金属での2024年4月現在の銀の売値は153円ですが、店頭での買取価格はグラム80円になってしまいます。
これが金ですと、売値と買値の差はさほど大きくないのですが、銀は地金になっていてもリサイクル品扱いとなり、売値からはかなり下がってしまいます。
投資目的で銀の実物を入手するとにきは、それを現金化、つまり売却するときにどれくらいの価格になるのかしっかり確認する必要があるでしょう。

2024年4月現在1g153円の銀をそのまま売ると136円(買取店のなかから高めの金額を算出)になってしまうため、1kg購入すると153,000円で購入したものが、136,000円になることになります。売値と買値に11%の差があり、これはかなり大きなスプレッドだといえます。

上記は現物銀の話で、銀積立でしたらまた話は変わってきます。
三菱マテリアルの積立口座において、2024年4月現在の銀の販売価格は153.28円、買取価格は147.79円です。
この場合、スプレッドは4%となり、株などと比べると大きいですが許容できる範囲です。

ETFなどならさらにスプレッドは小さいでしょうから、求める性質の違いで選ぶといいでしょう。

上記と重複しますが、株などは経済の動向にあわせて、非常に大きく値下がりする可能性がありますので、極端な値下がりは起こりにくい貴金属に魅力を感じ、収集しています。


私は経済の混乱の際にも価値があることを期待して銀を集めていますので、現物銀を所持しています。経済が混乱している際には積立口座から引き出せない可能性があるからです。事実、日本でも様々な混乱時には各証券会社、積立口座運営会社から引き出せない状況が発生しました。
また、ETFに関しては、経済が混乱した際はETFの価格が正しく銀の価格に追随しない可能性がありす。金や銀のETFはあくまで金や銀に追随することを目標にして運用されているだけで、ETFに金や銀のと同等の価値があるわけではありません。
貴金属ETFは経済の混乱時や通貨価値の変化に対応するものではなく、あくまで貴金属の価格上昇に応じて価格があがることを目標にしているだけです。
ファンドはETFの価格の裏付けをもっているわけではないので、経済恐慌のような状況になったらETFの価格と実際の貴金属の価値は連動できないでしょう。

上記のような理由で私は銀の現物を集めています。
その他にも貴金属積立口座で売買すると、金融所得として全て課税対象ですが、現物の売買は雑所得なので、20万円までは税金がかからないので細かく売れば税金が発生しないというのもあります。

最近は銀の現物が大人気のようで、ほとんどの地金商で品薄が続いています。

石福、徳力、井嶋金銀などではこまめにホームページをチェックしていると販売日か書いてあるのでまめに見ていれば銀の実物インゴットが購入できます。

www.tokuriki-kanda.co.jp

(徳力ではトピックス/ニュースの欄に書いてあります)


私は以前井嶋金銀から銀インゴットを購入したこともあるのですが、今回は少し変わった手段で銀インゴットを手に入れました。

https://ijimakk.co.jp/
今回は三菱マテリアルの積立口座に一度積みたて、それを引き出すことで現物の銀インゴットを手に入れてみることにしました。

gold.mmc.co.jp


三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー オンライントレードから、以下のように引き出し指示をします。



マイゴールドパートナーでは、1kgの銀バーを引き出すのには8800円の手数料がバーチャージが発生します。引き出さなければバーチャージは発生しませんし、買取価格も高いままなので引き出す必要はないんですけどね…私が手元においておきたいから引き出すだけです。

マイゴールドパートナーでは引き出しにかかる日数は1週間と書かれていましたが、2日で到着しました。
本人限定郵便(特例型)はこのようにまず郵便局から通知が届き、それに従い配達日時を決めます。

三菱マテリアルのマイ・ゴールパートナーからの引き出しは紙袋で届きました。一瞬大丈夫かと思ったのですが、中でしっかり梱包されていたので大丈夫でした。

三菱マテリアルのマイゴールドパートナーからの引き出しではポーチがついてきました。こういった気づかいがうれしいですね。

三菱マテリアルのマイゴールドパートナーでは引き出し手数料は代金引換となります。口座引き落としができると楽なのですが…

今日現在、三菱マテリアルで銀を1000g買うと153,280円、それを現物引き出しするとバーチャージ8,800円+送料1650円=163,730円かかります。
例えば徳力で銀地金を買うと、今日現在だと153.23×1000+バーチャージ6,600円+送料2,200円=162,030円となります。
わざわざ積み立てて引き出さなくても地金商から買えば安いんじゃない?と思うかもしれませんが、2024年4月現在銀地金が品薄でほんとに買えないんですよ…
また、小額を積み立てておいて1kgたまったら引き出すとかもできますしね。

今回三菱マテリアルから届いたインゴットは、パースミント社製のものでした。国内でパースミント社製を指定して買おうとするとそこそこ高くなるはずなので、得した気分です。

地金商から買うと、慎重に買わないとLBMAに加入していない地金商の可能性もあるので、売却時に価格が下がる可能性があります。

井嶋金銀工業などは、LBMA非加盟の地金商なので、買取に出した場合、井嶋金銀工業以外に買取に出すと地金扱いではなくリサイクル銀扱いになる可能性があります。


三菱マテリアルからの引き出しは、LBMA加入銘柄の地金が送られてくるので安心です。
三菱マテリアルでの引き出しではちょうどいいサイズのポーチがついてきたのも嬉しいですね。地金剥き出しでは保管しづらいですから…

また、地金は流通品かと思いましたが新品のようですね。これも安心です。

そんなこんなで投資&コレクションが一度に済みます。
三菱マテリアルでは銀100gから引き出せるようなので、上記のような手法で100gバーを手に入れてみるのはいかがでしょうか。

なお、純銀は硫化して変色しやすいので私はシルセーバーと一緒に保管しています。

銀貨・コインにも使用していますがお手軽でおすすめですよ。