このエントリで紹介している内容は、実行するには電気工事士の資格が必要な上に、感電、火災、ショート、電気機器の故障の可能性があります。
あくまでこういったことができるという可能性の例示で、実際に真似をして何らかの事故が発生しても当方はいかなる責任をも負いません。
自己責任にてご覧ください。
私は最近、ポータブル電源を購入しました。
エコフローのDelta2です。
ポータブル電源は停電時に、ポータブル電源についているAC100V出力に電化製品を接続することで、停電時でもAC100V機器が使用できます。
しかし、ポータブル電源のAC100V出力は個数が限られているうえ、物理的に離れた位置にある電化製品を同時に動かすことはできませんよね?
停電時には、私のイメージでは、まずWiFiルーターと光インターネットのHGWは動かしたいです。
また、冷蔵庫も食材が腐るのを防止するために動かしたいです。
冬なら、ガスファンヒーターも動かしたいです。
子どもが暗くて怖がらないように、多少電灯もつけたいです。
そう考えると、一箇所にあるポータブル電源になにもかも接続するのは不可能です。
と、いうことでポータブル電源を自宅の系統に接続できないか試してみることにしました。
しかしながら、ポータブル電源を自宅の系統に接続することは、意味がわかっていないと非常に危険な行為です。
今回、AC100Vの、オス-オスのコードを制作して接続することにしましたが、オス-オスのコードは、加圧部が露出し感電や火災の原因になります。
さらに、停電が復旧したときに、ポータブル電源と系統の電圧が衝突し、(突き合わせ)逆流やショートの危険があります。
と、いうように十分注意したのでこれくらいでいいかと思いますので、オス-オスプラグのAC100Vコードを作っていきます。
私がオス-オスのコードを作ると言ったら、妻が
「つまり薔薇プラグだね」
と教えてくれましたが、私はよくわからないですね?先端がバラバラだからですかね🤔
用意するものは、コンセントプラグ2個と、平型コードまたはVVF線と、お好みで圧着端子です。
コンセントプラグにあう圧着端子は2-3.5です。
コンセントプラグをつけるときに、コードを?字にしてつけてもいいですが、今回は私は圧着端子を使用しました。
また、普通の延長コードと同じ平型コードでもいいのですが、今回は家全体をまかなうために、そこそこ電流をながす見込みなので、1.6のVVFケーブルにしました。
コンセントプラグはトラスコのものを使用してみましたが、カバーだけじゃなく刃がついているボディ部分もゴムでぐにゃぐにゃして使いづらいです。
圧着端子を圧着します。刻印…??
圧着端子を締め込んで、ゴムカバーをして完成です。これを両側に行います。
完成です。
しつこいようですがこれを普段の電気がきているコンセントに差し込むと感電・ショート・異常電流が流れます。
実験はサービスブレーカーを落とし、家を擬似的に停電させた状態で行います。
もし本番の停電時に行うことがあっても、ブレーカーを落として行います。そうしないと復電したときに突き合わせになりますからね。
まず、停電している家側にコンセントを差し込みます。
そして、ポータブル電源に差し込みます。
ポータブル電源のAC100V出力をオンにします。
無事自宅が復電しました。
この方法でカバーできるのは、だいたいの場合、家の約半分です。だいたいのお宅はコンセントが全て同じ場所につながっているわけではなく、半分半分でつながっているからです。(単相3線式の場合)
試してみてわかったことは、オス-オスのコードがあれば、停電時に自宅全体を復電させることができることと、家は思ったより電気を食っていることです。
普段通りの状態で行ったので、自宅の1Fを復電させるだけで700Wくらい電気を消費していることがわかりました。けっこう多いです。
我が家に導入したdelta2は、およそ1kWhのポータブル電源なので、1時間半ももちません。計画停電のような短時間の停電を想定するならいいかもしれませんが、災害時には焼け石に水という感があります。
とても大容量のポータブル電源を持っている方にはいいかもしれません。
が、私の想定している災害時のようなパターンでは、やたら広範囲に電気を使って、貴重な1kWhを1時間で使ってしまうより、スマホを100回充電したほうが余程いい気がします。
今回のような、ポータブル電源を自宅の系統につなぐやり方は、家の消費電力がものすごく少ない方、オフグリッドを目指す方、そしてポータブル電源の容量がとても多い方には向いているのかもしれません。