後ろ向き太郎の後ろ向き日記

DIY、エアガン、武器、コインが好きです。

災害からハードディスクを守りたい 耐火金庫を購入しました

私には大切なものがたくさんあります。
まずは家族ですね。
近頃万が一の災害や事故に備えてさまざまなものを用意してきました。
災害時においてはまず生命、身体を守ることが一番大切ですが、災害を乗り越えたとしてもその後も生活していかなければなりません。
また、生きてさえいれば他のものは全てなくなってもいいというわけではありません。
災害を乗り越えたあとは普通の生活を取り戻していくことになるでしょう。万が一があったときに、ゼロからの再スタートになるのではなく、これだけは残しておきたい、というものが何かしらあると思います。

ハードディスクを保管したい

私は今までもこれからも、家族の写真をデータとして保存し、とても大切にしています。
そのため、現在はRAID1のNASに保存していますが、常識ではありますがRAIDはバックアップではありません。

1台のNASに保存しているだけなので、最悪はNASを落っことしてしまうだけで、もしくは論理的にも保護されていないため誤操作でデータを失う可能性があります。
撮りためた長年のデータを、安全にバックアップする方法を探していました。
デジタルデータはメディアに保存する以上、熱、水、衝撃などに弱くなります。
もし火災にあったり、水害で水没してしまったり、地震で家屋が倒壊したら元データ、バックアップともに破損してしまうでしょう。

最近まではハードディスクにバックアップした上で、密閉容器に入れて屋外の物置きに置くか、レンタルスペースにでも置くか?と考えていました。そうすれば家が焼失してもバックアップは助かるかもしれませんからね。

火災・水害・地震にも耐える保管庫

デジタルメディアをそれらの災害にあっても安全に保管する方法はないか?と考えていたところ、耐火金庫(耐火保管庫)は私が思っていたよりもお手頃な価格で手に入ることがわかりました。

ポータブル型のものは1万円程度から手に入ります。

もっと安いものもありましたが保証とサポート、製品の品質がしっかりしてそうなものは1万円くらいからですね。

盗難防止が目的ではないので、今まで金庫はあまり目に入っていませんでしたが、金庫と言っても盗難を防止するためでない金庫もあるんですね。

耐火金庫(耐火保管庫)とは?

耐火金庫とは、その名の通り火災やそれに伴う建物の倒壊や、地震の衝撃に対して内容物を守るものです。
一定の基準が定められており、火災の中において特定の時間内容物を守ることができることが定められています。
金庫のサイズ、素材などにより基準時間が異なります。

その中でもポータブルタイプは据付、設置もただポンと置くだけで非常に手軽に購入できることがわかりました。
また、機種によってはデジタルメディアに対する耐火性能があり、水没に対応した防水性能を有しているものもあり、最強のデータ保管庫はこれだ!と購入を決めました。

家庭でも購入しやすいサイズ・価格の耐火金庫の耐火基準は、30分〜1時間耐火のものがほとんどです。
私は家庭での火災は30分程度で鎮火されることが多いということと、1時間耐火の耐火金庫は大きく重く、設置場所に困るという点で30分耐火のものを選びました。

ポータブル耐火・防水保管庫CHW20121

私はこちらの耐火金庫を購入しました。2021年7月現在、1年保証がついて1万円ちょっとです。

こちらの耐火金庫はCWシリーズと言うそうで、30分間耐火テストデジタルメディア耐火テスト72時間防水テストに合格しており、家庭で使う分には十分ですし、サイズも40x36x17cm程度と、置き場所に困ることもなく非常に現実的です。

f:id:ushirotaro:20210724144725p:plain

f:id:ushirotaro:20210724144623p:plain

商品のサイズ感、使用感

実際に届いたものがこちらです。

まず外箱からしてすでに強そうですね。

f:id:ushirotaro:20210724145351j:plain

耐火保管庫の内寸が書かれています。32.5x21.6x11.2cmのものが保管できるわけですね。

f:id:ushirotaro:20210724145414j:plain

取り出してみるとこんな感じです。

表面はプラスチックですが、アタッシュケースみたいでかっこいい…

金庫というと表面は鉄のイメージがありますが、耐火金庫は内部に耐火材が入っており、必ずしも外装は金属とは限らないんですね。

f:id:ushirotaro:20210724145527j:plain

f:id:ushirotaro:20210724145619j:plain

取っ手がついており、持ち運びも手軽に可能です。

f:id:ushirotaro:20210724145653j:plain

重量はメーカーHPでは約9.3kgとなっていましたが、計ってみたところ8.9kgでした。

持ち運びは可能ですが、片手で気軽に持ち歩ける重さではありませんね。

大切なものを入れるという性質上、非常時にこれだけ持って逃げるという運用は十分可能だと思います。

f:id:ushirotaro:20210724145741j:plain

f:id:ushirotaro:20210724145820j:plain

鍵2本と、フタの方に内容物を留めるバンドが付属します。

f:id:ushirotaro:20210724145943j:plain

こんな感じに使うやつですね。

f:id:ushirotaro:20210724150030j:plain

開閉はこのようにパネルを引っ張って行います。

f:id:ushirotaro:20210724150051j:plain

開いたところはこんな感じです。

けっこう大きいですね!私はハードディスクと火災保険の証書を保管したいと思っているので、十分な大きさです。

f:id:ushirotaro:20210724150131j:plain

フタにはしっかりとしたパッキンが入っています。耐水性能もかなり期待できそうですね。

f:id:ushirotaro:20210724150228j:plain

内容量のサンプルとして、外付けHDDとお札、キャッシュカードを入れてみました。写真で見ていただけると分かる通り、けっこうたくさん入ります。

この写真はあくまでサイズ比較用で、我が家では現金を保管する予定はありません。

f:id:ushirotaro:20210724150252j:plain

深さも結構ありますね。クレジットカードの横幅くらいあります。

f:id:ushirotaro:20210724150353j:plain

CWシリーズは防盗金庫ではない

こちらの別のメーカーの金庫の紹介ページを見てもらうとわかりますが、耐火金庫と防盗金庫(盗難防止を目的とした金庫)は別物です。

この商品には鍵が付属していますが、ピンが数本の単純なピンシリンダー錠です。試していませんが多分数分あれば私でもピッキングできると思います。

また、施錠状態ではこのパネル部分がロック部分に引っかかる仕組みですが、このパネルはプラスチックです。

下の写真の四角で囲った部分が錠のロック部分に噛み合い、ロック状態では開かないようにしていますが写真で見て分かる通りおそらくマイナスドライバー1本あればこじ開けが可能だと思います。

握力に自身がある人なら素手でも行けるかも?

f:id:ushirotaro:20210724151129j:plain

このように盗難対策がゆるく作ってあるのは、CWシリーズはあくまで耐火保管庫であり、変にややこしい設計にするといざ火災などでダメージを受けたあとに開かなくなるのを避けるためではないでしょうか?

火災などで熱を受けたりや何らかの燃えカスの付着があると、複雑なロック機構は解錠できなくなる可能性があると思います。また、その際はこじ開けが必要になるかもしれません。

あくまで耐火性能を持たせることが目的のため、あえて簡単な鍵を装備しているのでは、と思います。

そのため私はこの耐火保管庫には貴重品や現金などは入れずに使用することにします。もともとハードディスクを保管したくて買ったものですしね。

保管しておきたいデータが入ったハードディスク、火災保険の証書、お薬手帳くらいはは入れておいてもいいな、と思っています。その他にも災害後にはこれは残ってほしいな、というものが思いついたら順次しまっていきたいと思います。

何よりサイズが手軽なので生活スペースに置いておいて普段使いの収納にできますからね。

本当に大変なことは何の前触れもなく起こりますからね。

普段から大切な〇〇はここにしまう、と決めておけばいざという時があっても少しは助かることがあるのではないでしょうか。